静音と冷却の章(温度計購入)


02/04/12

温度計を購入、函館じゃ売ってないんだよね、なんて思っていたら、ある時とつぜん売っていたのだが、
迷ったあげく、結局買わずに帰ったものの気になったので、結局次の日に早速買いに行って来ました

ついにキタ。キタキタ。ももしんの体感温度測定法などという、しょーもない測定方法ではなく
きちんとした温度計による温度を挙げて説明することができると言うことなのだ。

購入した温度計は オウルテック OWL-TM1210
パッケージから温度計を取り出し、
電池の間に挟んで温度計に電力の供給を止めている
シートを取り外すと動作開始
約2秒ごとに、0.1単位まで表示するデジタル温度計。

それ以外の機能は何もない、まったくふつうに温度計。

なんと言っても、その利点は、
温度がデジタル表示で一目でわかること。

2秒おきだから、ほとんどリアルタイムに温度がわかって、割と原始的なものだから逆に勝手が良い感じ。
温度は、上の写真の左端にある茶色いフィルム状、長さ約2cmのセンサーを、
計りたい所に挟むなり、張り付けるなりするだけで準備完了。ケーブルは65cmくらいあるので、
ふつうのPCケースなら内部に温度計のセンサーを取り付けても、余裕でケース外部まで引き出せる長さだ・

水銀温度計とちがって、すぐに温度が出るのが非常に楽しい。
とはいえ、一瞬でその熱源の正確な温度を測れるわけではない、そのへんは別にふつうの温度計と同じだ。
ためしに体温を計って見ると、温度が上がらなくなるまでに要した時間は約2〜3分、誤差はそれほど無いみたい。
ずっと温度計を熱源に固定したままなら、温度を計測する時間はあまり関係無いし、
一応スペック的には誤差±1度ということだが、なんとなく温度を測るだけなら、十分だろう。
そんな感じでずっと動き続けて温度を表示するわけだが、ボタン電池1個で約1年動くらしい。

買ってきた当日は外の温度や、部屋の中、ケース内部の温度から
CPUとヒートシンクの間(CPUコアの隙間のところ)にセンサーを差し入れて計測したり。

その延長というか…いやいや本来の目的の、PC内部の熱源を計ってみよう、ってな感じで
ヒートシンクなどを計ってみたが、ファンが回っているとあまり温度は上がらないので楽しくない
一時的にファンを停止すると、数秒後にちょっとずつあがっていく。
しかしCPUの温度に関しては、マザーボードのハードウェアモニターで計っているとおりの結果に近い数値が出てくる。
2、3度低い数値が出てくるが、ヒートシンクに温度計のセンサーをつけているので、コアの温度との差が
その温度差として出てきているということなのだろう。

とはいえ、基本的には同じである、当たり前ともいえるが、
同時にハードウェアモニターの温度計測の動作や計測結果に問題ないという事も確認できて良しとする。

やはり一番気になるのは、CPU温度であるが、ハードウェアモニターでせっかく計測できるのだから
CPUとマザーボードの温度に関しては、そっちでやってもらうことにして

ビデオボードと、サウンドボードと、HDDの温度なんかを計測してみることにする。



02/04/18

まずはサウンドボードから。
以前チップに取り付けたヒートシンクに温度計を引っかけて、ヒートシンクの表面温度を測定。

電源オンとともに、ぐんぐん上昇。
そしてしばらく放置しておいて、温度が上がらなくなったところがまぁ平均というか通常温度という感じで
おおまかにかつ、普段の運用時の温度を測定すると言うことで。

SoundBlaster Live! DigitalAudio2 のチップの EMU10K1 の温度、55度

55度、って異常じゃありません?
私が勝手に付けたヒートシンクがついていて本来、このチップにはヒートシンクすらついてないわけだよ、
つまりそれだけ耐熱性に優れていて、熱の心配が要らないチップなのかも知れない。
とりあえずサウンドブラスター壊れたという話はあんまり聞かないので、そういうことだという事にする。

しかし個人的にのんきに触っていられない熱さは嫌、というか心配なので、冷却を考えるも
ファンを取り付けるスペースはあれど、静音をウリにするマシンの割には騒音源であるファンが多い気もするので
これ以上増やしたくない。
ということで、ファンを増やす以外になにか冷却する方法はないかと考えていたら、

SmartDriveを冷却しているファンを吸気ファンっぽく配置していて、
PCI バス方面に、吸気した空気の流れを誘導できないだろうかと、と思いついたので、
ガムテープの芯を、約半分に切断して、下の図のように設置。

SmartDriveを冷却したあとの空気の流れ的に、引き出し前面に風が来るので、
その空気が出てくる A地点に、ガムテープを半分に切ってちょっと湾曲させ、簡単に両面テープで張り付け。
青い円弧が、そのガムテープの半芯。そうそう、図の一番下の青い長方形はファン。

水色の線のように、空気が誘導されて、サウンドチップについているヒートシンクに風が当たる予定。
そして設置、ファンを回してみると、ほんのり微かにそょそょ〜という風が来る程度。
静音ファンを減速して、しかも距離による減衰もあって、風が来ているのがわかる、というくらいの超微風。

その効果はいかがなものかと、半分疑問ながらも、まぁ気休め程度のつもりだし、と。
そして測定、先ほどと同じように安定するまで放置後、温度を見ると44度!効果テキメン。
うむ、11度も下がれば、OKだ。

ということで、通常よくある一般的なPCケースのフロントにあるファンは、
このようにPCIバス下から空気を取り込み、排気ファン、電源ファンなどを経由して、
ケース外部に排気されるわけだが、結構馬鹿にした物ではないことがわかった。
ケース内部に熱がこもらないように、空気の流れを作ることは
下手にファンをガンガン回すよりは効果がある場合もあるかも。


02/04/23

次に、ビデオファン。
こちらは、終始割と安定して38度。
3Dなゲームをしないんで、あまりどうでもよいが、ベンチマークなんかをガンガンループさせておいても
あんまり温度あがらない、そんなにRADEONは熱くならないのかな?

その後ケース温度上昇と共に42度まで上がるが、これ以上の増加は見込みなさげな感じで、42度。


最後にHDDの温度だ。
SmartDrive表面温度は、マザーボードの温度が飽和した状態(起動後約2時間)での測定で、32度〜35度、
この誤差は、風の当たるところ、風の通りがあるところ、などで表面温度が違うという事なので、
正確なSmartDrive表面温度はよくわからない(笑)

よって、温度計をSmartDrive内部に設置してみる。
つまり、SmartDriveの中に密封されている、HDDの表面温度ということだ。

そのために、HDDを取り出さなくてはイケナイ。

この引き出しケースは、通常運用時から
接続ケーブル類を一切外さずに
1分もあればメモリやPCIカードを引き抜けるほど
内部のメンテナンス性に優れて居るが、
HDDへのアクセスに関してのみ、非常に面倒くさい。

CDDをよせて(ケーブルは外さない)
FDDと電源スイッチのフレームを外して
PCIバスに繋がるケーブルを外し
CPUダクトを寄せてからじゃないと
マザーボードを持ち上げられないので、
マザーボードの下にあるHDDはこのような
面倒な手順を踏まなければならない。

マザーボードのあるフレームは持ち上げて
寄せておくのが面倒なので、
ドライバーをつかってつっかえ棒にして固定した後
SmartDriveを取り出す。
そして、やっとSmartDriveの中のHDDを取り出し、
HDDの基盤のチップあたりに温度計を設置。
ケーブルを出す隙間から、温度計の線も出す。

RAIDなのでHDDは2台だが、同じ型番のHDDで
RAIDで使って、設置場所もほぼ相違ないのだから
事実上、同じ温度になるだろうということで、
手前の一台のみを計測する。

右の写真は数時間回転した後にすぐHDDを取り出し
温度計を設置したので、HDDの温度は35.7度だ。
実際には停止後SmartDrive取り出しと温度計設置で
20分は要しているから、もっと熱くなるに違いない
という期待(?)をしながら、取り出す行程の逆をやって
HDDを元に戻す。
温度計はそのうち設置場所を決めると言うことで
とりあえず、温度が見える、適当な隙間に置いておく。


02/04/24

SmartDrive内部 温度計測
HDD(IBM DTLA307030 7200rpm)

  1時間後(室温 27度) 33.7℃
  2時間後 35.8℃
  4時間後 38.9℃
  6時間後 39.9℃
 24時間後 42.3℃

結果、SmartDrive内部での温度が安定するのは、40度前後だった。連続で使用する際、
私の使用具合からすると、6時間程度の温度を目安にすればいいので、40℃前後という感じだろうか。
丸一日放置しても42℃らしいので、これ以上温度はあがらない気がする。

あとは室温で多少上がることが予想されるが、30℃を越えると、エアコン使いたくなっている温度なので
この室温が、27+5℃の32℃としても、SmartDrive内部の温度は50℃以下で収まるのではないだろうか。
結果を見て思ったことは、その程度の温度だったか、というか個人的にはもうちょっと熱いのかと思っていた。

Airの引き出しケースを運用させるにあたって、熱処理も問題ない事が確認できたので、これで一安心。


せっかくなので、SmartDrive冷却として設置したファンは、HDDの冷却に役に立っているのか、ということで
ファンを使わない温度も計測してみた、基本的に上とほぼ同条件下で、ファンを停止させての測定。
ただでさえ、引き出しの底、放熱する上面はマザーのフレームでふさがれ、底面はスポンジでなお保温的。
振動抑制と固定のために側面の半分近い表面もスポンジで覆われている
ただでさえ密閉されているSmartDriveをさらに放熱されない状況であるわけだからなかなか過酷な環境かも

SmartDrive内部 温度計測
冷却ファン無し
HDD(IBM DTLA307030 7200rpm)

  1時間後(室温 27度) 35.2℃
  2時間後 42.1℃
  4時間後 48.4℃
  6時間後 53.6℃
 24時間後 55.3℃

結果は見てもらえばわかるとおり、
SmartDrive表面を冷却すれば内部のHDDも冷却できるという事が証明できた。
逆に言うと、SmartDrive使うと、HDDの温度は上がるということでもある。
空気の流れがないところにSmartDriveを設置している人は、注意した方がいいかも知れない
とはいえ、熱いからといって、このくらいの温度なら問題ない気もするんだけど、下手なこといわんほうがいいので
一応建前的に、「HDDの冷却にも気を配りましょう」と言っておく。


 

ご意見、ご感想、有力情報を ももしん まで。
 
air@momoshin.net